キトサン摂取で健康維持

キトサンはカニやエビの殻に含まれる動物性の食物繊維であるキチンという物質からアセチル基を外して、抽出精製したものです。
アセチル基を精製時には全て外すことは出来ません。どうしてもアセチル基は残りますので、キチン・キトサンとふたつの物質名を重ねて呼んでいます。ここでは、キトサンと呼ぶことにします。

キトサンには、高分子の物と低分子の物があります。
高分子キトサンは体内で消化吸収されませんが、低分子キトサンは消化吸収されます。
キトサンは水に溶けませんでしたが、研究の結果、低分子の水溶性キトサンが精製できるようになりました。
これは低分子キトサンより吸収率が高いです。

よって、キトサンは水溶性のものを摂取したほうが良いです。

また、キトサンはブドウ糖や砂糖よりも毒性が低いと言われるほど安全で副作用もありません。天然資源から作られるキトサンは全ての人が安心して使用できるものなのです。

キトサンはあくまでも健康を維持することが期待できる食品です。
過剰な期待は禁物です。

肝臓でつくられたコレステロールを原料として胆汁酸が作られますが、これは消化のため十二指腸に出され、小腸から再吸収されます。このときに血液中のコレステロール値が上がります。
しかし、キトサンが胆汁酸と混じると、これを吸着して、そのまま便となって排泄されてしまいます。
その結果、コレステロール値が上がりません。

また、キトサンが胆汁酸と混じるとき、周囲にある脂肪分も一緒に固まって排泄されます。
さらに、キトサンには腸内細薗を増やす働きもあるといわれていますので、ダイエットにも効果があると言われています。

キトサンには免疫力を高める働きがあるといわれています。
免疫とは、体の中に異物が入ってきた時、そのまま放っておくと当然身体に異常をきたしてしまうので、それを排除しようとする働きのことです。
この働きを高めてくれます。

重金属類は、人間にとって害を及ぼすものがあります。
キトサンは重金属類を吸着し、それはそのまま体外へ排出されます。

キトサンは保湿性があり細胞を活性化してくれるので、美容効果があります。
この性質を応用してスキンケア製品や毛髪トリートメントなどの化粧品が開発されています。。

その他の期待できる働きとしては

抗菌・防カビ作用
腸の掃除
ガン抑制作用
血管の掃除
血圧調整作用

等があります。

キトサンはあくまでも健康を維持することが期待できる食品ですので、過剰な期待は禁物です。

キトサンは病気に対する免疫力や抵抗力を強めるとともに、病気にかかったときに身体の内部から治そうとする自然治癒力を高めます。

キトサンには、好転反応があるようです。
好転反応とは、身体が、好ましい方へ転ずる時に出る反応で、一時的に体の具合が悪くなることであり、自然療法には現れ易い反応です。

慢性疾患を持っている場合に起こりやすい反応で、症状が良い方へ向かう時、一時的に悪化することを言います。
この反応はわずかな人に出るもので副作用とは異なり体の回復過程で出るものであり、ほとんど１週間前後で症状はなくなるようです。

健康食品を購入される場合には、口コミや身近で実際に使用されている方の評判を確認することが大事です。
実際に健康食品を摂取されて上記のような悪い状態になっても、素人ではそれが好転反応かどうか区別がつきにくいです。
医師に相談されるのが良いです。